彼、お金を助けてくれる人だったんだよね。最初は小さいものから、だんだん大きなものまでちょっと欲しいと言えば、すぐに買ってくれるし、お金が今月厳しいと言えば融通してくれる。
なんて頼もしい人なんだろうって勘違いしてた・・・。
当時、私も一人暮らしを始めたばかりで、もの入りだったんだ。
それで、電子レンジだの、掃除機、テレビ、洗濯機・・・色々ねだって買ってもらった。
文句も言わず、私の言うなりに何でも買ってくれたんだ。
生活費が苦しいと言えば、お金もくれたし。
だけど、お金を助けてくれる人って何かしら自分に非がある、何かの償いのためってことが多いんじゃないかなぁ。
彼もそう。
貢いでくれる人を募集するには助けてくれるパトロンを見つける事
私、知らずに付き合ってたけど、彼、既婚者だったんだ。
初めて知った時、もうびっくりしたよ。
今までそんなこと、おくびにも出さなかったし、そんな気配すらなかったから・・・。
だけど、カマかけたらすぐに認めて、土下座して謝ってた。
今までお金を助けてくれる人を演じていたのは、こういうことだったんだなってどこかで納得してる自分がいて。
そうだよね・・・こんな風にお金を助けてくれる人なんているわけないよね。
何かの罪滅ぼしと考える方が自然だよね。
それでなんか腑に落ちたんだ。
彼は、謝って土下座して、私もどうしようもないから「もういいよ」って許したわけ。
今までお金を助けてくれる人だったから、色々買ってもらったし、お世話にもなってたし・・・今さら既婚者だったからって責める気持ちにはなれなかった。
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